- 介護業界の再編が進んでいる。2024年のM&A(合併・買収)は23年と比べて3割増え、過去最多となった。
- 介護関連企業が関わる24年のM&Aは、レコフデータ(東京都千代田区)によると143件と前年比27%増えた。一つの傾向が、大企業が多角化の一環として始めた介護事業からの撤退だ。
- 介護サービスの有効求人倍率は4.25倍(24年12月)と全職種の1.22倍を大きく上回った。人件費の上昇が各社の収益を圧迫している。
- 福祉医療機構の調査によると、23年度に赤字だった施設・拠点は養護老人ホームで55%、訪問介護で46%となっている。
- 介護保険制度は導入から25年目を迎えた。高齢者人口は増加を続け、報酬単価の大きな引き上げも望みにくい。全国の介護サービスを維持可能にするには。25万を超す施設・事業所を効率的に運営するための再編や大規模化が欠かせなくなっている。
2025.5.23(金)「介護M&A、3割増で最多」日経新聞 朝刊

- M&A及び医療業界データメモ
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