- 医療機関が施設や医療機器の更新費用を賄うため、クラウドファンディング(CF)の利用が広がっている。
- 公共性の高さが支持を集めており、新たな資金確保の手段として期待される。
- CF大手READYFOR(レディーフォー)の寄付サイトでは、各地の医療機関が電動ベッドやドクターカーの購入費、脳疾患の研究費などの名目で寄付を呼びかける。同社によると、23年は42件で、医療機関の利用が始まった17年の約10倍に増えた。
- 背景には医療機関の経営悪化がある。
- レディーフォーによると、これまでCFに応募した医療機関の約9割が目標金額を達成した。他のプロジェクトと比較しても高水準といい、担当者は「患者として利用する事が多く、共感を得やすいことが背景にあるのではないか」とみる。
- 医療機関の資金調達に詳しい東洋大学の堀田真理教授(応用経済学)は「医療機関は資金確保の手段が診療報酬や国からの補助金などに限られており、CFは新しい選択肢になりうる」とみる。
2024.5.15(月)「ネット資金調達 病院経営支えに」日経新聞 朝刊
- M&A及び医療業界データメモ
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