- 投資ファンドによる日本企業のM&A(合併・買収)が2025年1~9月として5兆円を超え、過去最大になった。
- 上場を廃止して長期の成長を目指す大手企業だけでなく、今や地方の中小企業にも広がる。
- 調査会社のレコフデータによると、25年1~9月の投資会社によるM&Aは前年同期比80%増の5兆271億円だった。
- なかでも海外ファンドによるM&Aは4兆1622億円と2倍になり、通年で過去最大だった22年(3兆2615億円)を上回る。
- ファンドは大手の上場企業だけではなく、地方の有力中小にも目を向ける。
- 東京・大阪を除く地方企業のM&Aは24年に400件超と少なくとも過去10年で最高になり、25年も高水準で推移する。
- 地方の非上場企業には事業承継のほかに、ファンドと組んで新たな市場を開拓したいというニーズがある。
- 帝国データバンクが24年に事業承継の実態について、分析可能な約27万社を調べたところ、後継者が不在だった企業は全体の半数超にのぼった。
- 資本効率の向上が求められるなか、企業が上場にこだわらず長期的な成長を目指すようになったことも大きい。
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