2025.12.16(火)『経済教室 M&Aは特別な手段ではない_PwCコンサルティング パートナー 久木田光明』

  • 不確実性が高く、経営環境の変化が激しい現在、企業経営には既存産業の枠組みに掟われずにイノベーションを創出するなど、仁族に変化することが求められている。
  • しかし、大きな変革を実現するには、日本企業が得意な自社内のリソースのみに依拠した斬新的な改善だけでは限界がある。
  • 自社単体による改善や対応のみでは難しく、実現できたとしても非常に時間がかかる。そのため外部のリソースを迅速に獲得するM&A(合併・買収)が有力な選択肢の一つとなる。
  • 実際、日本のM&Aの件数は増加しており、取引のサイズも大型化する傾向がある。
  • 近年の特長として、従来のように川上と川下を統合する垂直M&Aや同業種の統合により市場拡大を図る水平型M&Aではなく、異業種のM&Aが盛んになっている。
  • M&Aはミクロ視点では一企業の業績拡大に資するが、マクロ視点では日本の社会や産業に根付く閉塞感を打破する構造改革につながる。
  • M&Aは特別でも臨時的な手段でもない。企業の変革を求める経営層は重要な戦略オプションとして常備するべきだ。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

TOP